真言宗泉涌寺派 弘法寺 in 高知県四万十町
- 悠久の大河四万十の流れを眼下に、小高い丘には松の緑や色とりどりのつつじが花を咲かせ、黄色のやわらかい土の肌には
幾種にも及ぶ様々な苔が太古を偲ばせるように散在しておりました。
- 泉涌寺開山『しゅんじょう』律師が修行した中国の天台山(開山前昭和56年4月に旅する)を
彷彿させるようなそしてその名も神ノ谷の呼び名が残っている聖なる土地でありました。
- そこを仏塔にみたてて造成に入り、1段約2mの高さを6段にして、地、水、火、風、空、識の六大の配置を考え
- 地 には茶室と荒神社
- 水 には庫裏(現在修行者宿泊所)
- 火 には通夜堂と休憩所(現在護摩堂)
- 風 には新護摩堂と鐘楼堂(予定)
- 空 には本堂(建立中)
- 識 には鎮守の杜
- そのような伽藍配置を想像して造成工事を行ってきました。
- そしてこの地は四万十川の空気がただよい、全山を苔におおうように、また植物を小鳥たちの好む南天や実のなる木を順次植えております。
- ここで皆様には、休み、憩い、そしてお泊りいただくように考えております。
- どうか気楽にお参りしていただく様お待ち申し上げております。
弘法寺住職 森 英真